円覚寺を後にして、明月院を観た後、鎌倉五山第一位に列せられる建長寺を訪れた。
建長寺の山号は「巨福山(こふくさん)」で、臨済宗建長寺の大本山である。
鎌倉幕府五代執権北条時頼が建立した我が国初の禅寺とのこと。時頼は権力者として経済的に建長寺を支え、自らも出家して全国的に禅宗を広めたらしい。
▲総門。山号から「巨福門」とも呼ばれるらしい
▲三門(重要文化財)。よく山門と聞くが、この門の三門は三解脱門の略で
別名「狸の三門」とも呼ばれるらしい。それはこの寺で育てられた古狸が
僧侶に化けて住職の化縁を助けて大活躍したという言い伝えから
▲三門には、建長寺の正式名称「建長興国禅寺」が堂々と
▲仏殿(重要文化財)。東京・増上寺から徳川二代将軍秀忠の正室で、今大河
ドラマで話題のお江の方(崇源院)の霊屋を移築したものらしい
▲仏殿には本尊の「地蔵菩薩坐像」が安置されている。その風合いや目の開き
方から堂々たる趣を感じた
▲仏殿の奥には「法堂(はっとう)」(重要文化財)が位置する。ここは住職が説法
をする場所で、本来は仏像は祀らないのだが、今は千手観音像を祀っている
▲その千手観音坐像。本尊の地蔵菩薩像もそうだし、円覚寺の宝冠釈迦如来像
もそうだったが、筆者が今まで見てきた仏様に比べると目が開いているなぁと感
じだ。この違いはなんだろう。また調査の対象が増えた・・・
▲ツツジ越しに梵鐘(国宝)。重さ2.7トンもある
▲境内内にはいたるところに牡丹が咲き、参拝者の目を楽しませていた
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